昨夜の対ヨルダン戦はPK戦までもつれたことは誰もが知っているだろう。
1対1のまま90分で勝負がつかず、延長戦30分でも決着はつかなかった。
そして、トーナメント戦の醍醐味ともいえるPK線まで勝負はもつれた。
日本の最初のキッカーは中村俊輔だ。中村は得意の左足から正確なキックで
これまで日本を救ってきた。しかし今日は運が彼を見放した。通常の選手なら軸足
(ボールをける足の反対:中村俊輔選手の場合は右足)を前方に体重をかける。
しかし中村俊輔選手の場合は、彼の特殊なけり方でボールに向かって体重をかける。
それがあだとなり芝がめくれとてもプロとは思えない方向へボールが飛んだ。
つい最近行われたEURO2004でのベッカムのような状態だった。
2人目のキッカー、サントスも左利きである。しかし、中村のキックの影響で芝がめくれ浮いた状態でのキックはとても難しく大きくはずしてしまった。
これを見ていたキャプテン宮本は大きな賭けに出た。主審にサイドの交代を要請したのである。こんなことは今までの試合でも例がなく本人もサイドが変わる可能性はわずかであることは知っていたはずだ。しかし、宮本はもともと英語が堪能で国際試合も数多く経験している。粘り強い主張で主審も芝の状態をひどく感じたのかサイドの交代を行うことになった。
しかし、ヨルダンの2人目のキッカーは左利きでまだ蹴っていない。どう見ても不公平である。そのことに宮本は再度抗議。熱くなることもなく冷静に審判に交渉する姿はスポーツマンシップにのっとり、敵ながらヨルダンのチーム状況を把握し公平になるよう交渉しているのである。この姿には試合を見ている誰もが感動したに違いない。
キャプテン宮本。彼の名前は忘れることはないだろう。サッカー日本代表はなんて立派なキャプテンを持っているんだと感心した出来事であった。
ジーコジャパンになって中田がキャプテンマークをつける試合が多かった、現に中田が出場していたなら中田がキャプテンだったろう。しかし、中田にこのような交渉ができるのかは微妙だ。ジーコよ、日本のキャプテンは宮本なんだ。